12月に株式の新規公開する会社が多いのはなぜなのか考えてみよう。
〇12月に新規公開会社が多いのは、”上場申請会社の決算月”と”上場審査スケジュール”の二つが影響するため。
【2019年度&2018年度の月別新規上場社数状況】
2019年度(2018年度も同様)、12月上場が1年のうちで最も多い。それには、”上場申請会社の決算月”と”上場審査スケジュール”が関係している。
【2019年度&2018年度の月別新規上場社数状況】のように、2019年度の1年間では 、12月上場22社と1年間の中で最も多かった。2018年度においても同様に12月が最も多い上場社数であった。
【2019年度&2018年度の新規上場会社の決算月状況】
2019年度(2018年度も同様)、3月決算の会社が1年のうちで数が最も多く、次いで12月決算会社の数が多い。
【2019年度12月に上場した会社の決算月の状況】
【上場審査のスケジュール】
3月決算会社がマザーズ上場する場合の上場審査のスケジュール(標準日程)はおおよそ次のとおりだ。
6月株主総会→9月下旬に事前確認 → 10月上旬に上場申請→ 11月中旬頃上場承認 → 12月中旬頃取引所上場
2019年度12月に上場した会社22社の決算月との関係を見てみると、次のように要約できる。(1)3月決算月の会社が標準日程で上場した会社が9社(うちマザーズ上場8社)あった。(2)12月決算月の会社で標準日程より3か月遅れで上場した会社が9社(うちマザーズ上場8社)あった。(3)その他の決算月の会社4社がそれぞれの日程で12月に上場した。