当上半期(2020年度)IPO時の証券会社が上げた幹事マージン額の総額はどのくらいか見てみよう。
〇当上半期(2020年度)の証券会社全体で上げた幹事マージン額の総額は47億円、前年同期比▲32%と推定される。
当上半期の証券会社全体で上げた幹事マージン額の総額は47億円と推定される。前上半期(2019年度)は74億円と推定されるが、金額で24億円減、▲32%の減少となった。
IPO社数では、当上半期は34社が上場し、前上半期は38社が上場したから、前年同期比▲11%ということなる。
つまり、IPO社数では前年同期比▲11%の減少で、IPO社数面では新型コロナウイルスの影響は当上半期において大きくなかったとみることもできる。
しかし、当上半期における証券会社全体の収益面では▲32%であったので、新型コロナウイルスの影響は決して小さいとはいいがたい。
当上半期の証券会社の幹事マージン額ランキング順位上位3社は以下のように推定される。
第1位:野村證券(株) 前年同期比▲47.7% 、 第2位:みずほ証券(株) 前年同期比9.5%増、第3位:SMBC日興証券(株) 前年同期比▲29.8%
以上の上位3社の金額合計シエアは69.2%と推定される。