(26)新型コロナが当上半期(2020年度1月~6月)IPO時の第三者割当増資に与えた影響は?

コラム

新型コロナが当上半期(2020年度)IPO時の第三者割当増資に与えた影響を見てみよう。

〇当上半期(2020年度)IPO時の第三者割当増資の総額は12億円(前上半期比▲89%)、前上半期(2019年度)の110億円から98億円減少。

 当上半期(2020年度)は12社が第三者割当増資を行い、その発行総額は12億円であった。前上半期(2019年度)は24社、110億円であったからマイナス98億円の大幅な減少である。

 当上半期において、25社が第三者割当増資を予定計画していたが、失権が19社(一部失権6社、全部失権13社)に発生した。前上半期では失権は2社であり当上半期は異常に多い結果となった。発行金額面からみても、失権総額が19社で41億円に上る。

 新型コロナが当上半期(2020年度)IPO時の第三者割当増資に与えた影響は、大きいものであった。