⑫2019年度IPOの第三者割当増資額ランキングベスト3は?

コラム

IPO Data Book (2020年版)ランキング表の一部(上位3社)を抜粋、編集して、掲載。

〇2019年度新規公開会社の第三者割当増資額第1位は、Sansan(株)の50億円。



株式公開時に予定した公開株数を超える需要があった場合、主幹事証券会社はオーバーアロットメントにより追加の株式販売を行う。このオーバーアロットメント株式に充当するために、新規公開会社が主幹事証券会社に対して第三者割当増資を行い、主幹事証券会社が引受けることがある。

オーバーアロットメント株数は、募集株数と売出株数の合計株数の15%が上限となっている。

従って第三者割当増資は、会社が自己株式を処分する場合を除いて、新規公開会社の発行済み株式数を増加させ自己資本額を増加させる。

自己資本額を増加させるという点で、新規公開会社にとって公開時の第三者割当増資は公開時の募集と同じ効果がある。