2019年度に新規に上場した会社のうち、監査等委員会設置会社は何社あるか見てみよう。
〇2019年度に新規上場した会社のうち、監査等委員会設置会社は20社(全体の23%)であった。
当年度IPOした会社は86社であるから、そのうちの約五分の一(おおよそ20%)が監査等委員会設置会社ということになる。
2018年度においてもほぼ同様の割合であったから、この傾向は今後も続くことが予想される。
市場別には、マザーズ市場の監査等委員会設置会社は2019年度が11社、2018年度が10社であった。これをマザーズ市場の構成比でみると2019年度は17.2%、2018年度は15.9%となり意外と低いことに気づく。
監査等委員設置会社のメリットとして良く取り上げられる、”社外取締役が2名で会社の機関設定ができる” ということと、マザーズ市場のこの構成比率数値の低さはどう説明できるのであろうか。