(23)2020年度上半期のIPO会社は、設立後何年目に上場できたか?

コラム

2020年度上半期のIPO会社は、設立後何年目に上場できたのか見てみよう。

〇2020年度上半期のIPO会社34社の約56%に相当する19社が、設立後16年以内に上場している。

上場直前期の期数の度数分布は以下にようになる。横軸は上場直前期の数、縦軸は会社数となっている。

・最短での上場は、(株)きずなホールディングス(マザーズ市場)。直前決算期で第2期事業年度、つまり設立後3年目に上場することができた。同社の事業内容は葬儀施行、葬儀付帯業務の提供事業である。

・次に早い上場は、フォースタートアップス(株)(マザーズ市場)と(株)ロコガイド(マザーズ市場)。共に第3期事業年度が直前決算期であるので設立後4年目に上場した。

フォースタートアップス(株)は、成長産業支援事業(人材紹介、採用支援、起業支援、採用ブランディング、オープンイノベーションの各サービス提供)を行っている。(株)ロコガイドは、チラシ、商品情報の掲載サイト「トクバイ」の運営を行っている。

・最も遅い上場は、日本インシュレーション(株)(東証第2部市場)。第74期が直前期の事業年度で、設立後第75期事業年度のときに上場した。同社の事業内容は、ゾノトライト系けい酸カルシウムを基材とする各種保温材、防耐火建材等の製造・販売・設計・施工等。

・日本インシュレーション(株)に次いで遅い上場は、木村工機(株)(東証第2部市場)。直前期が第72期で設立後73年目に上場した。同社の事業内容は、空調関連機器の製造、販売、関連工事等である。