⑲IPO時に会社が作成、交付する「目論見書」とは何?

コラム

IPO時に会社が作成、交付する「目論見書」とは何か見てみよう。

〇「目論見書」とは、IPO時に「株式の募集、売出し」をする際、発行者の事業内容等を説明するため、投資者に直接交付する開示文書。

金融商品取引法(以下「金商法」という)は、次のように定めている。(注)以下の条文は金商法の条文を一字一句を正確忠実に写したものではなく読みやすくするため要約している。

(定義)金商法2条10項:「目論見書」とは、有価証券の募集若しくは売出し等のために当該有価証券の発行者の事業その他の事項に関する説明を記載する文書であって、相手方に交付し、又は相手方からの交付の請求があった場合に交付するものをいう。

その内容は有価証券届出書とほとんど同じであり、有価証券届出書の訂正と同様に発行株数、価額などが確定した都度、訂正目論見書が交付される。

金商法は第15条2項で、IPO時の株式の募集、売出しを行う場合には、金商法13条2項1号に定める事項を記載した目論見書を、あらかじめ又は同時に交付しなければならないと定めている。