(40)2020年度IPO会社の<役員のうち女性の占める比率=【女性役員比率】>はどのくらい?

コラム

2020年度IPO会社の<役員のうち女性の占める比率=【女性役員比率】>はどのくらいか見てみよう。

〇2020年度に新規上場した会社93社のうち、女性役員を登用している会社は39社(全体の42%)。女性役員比率の最頻値12.5%(8社)、中央値15.4%、平均値17.4%、最大値(2社)33.3%。 ※ 女性役員比率(上場申請時での比率)=女性役員数÷総役員数で計算。

 上図【2020年度 女性役員比率の分布】の”0~5”は、”0%以上~5%未満”の階級区分を示している。2020年度においては54社(構成比52%)がこの階級区分に属している。この ”0~5” 階級区分に属したのは「0%」のみであり、女性役員がいない会社が54社であったということになる。

 女性役員を登用している会社は39社(構成比42%)で、これら39社の最頻値(8社)12.5%、中央値15.4%、平均値17.4%、最大値(2社)33.3%と算出された。

 上図【2020年度 女性役員比率の分布】では、”10%以上~15%未満”階級区分に16社が存在し、ひとつのピークを形成している。この階級区分に最頻値の比率12.5%(8社)が属し、その他では、比率10%(2社)、比率11.1%(3社)、比率14.3%(3社)が属し計16社になる。

 最頻値の比率12.5%は、具体的には役員総数8名、そのうち1名の女性役員が存在するという構成になる。(1÷8=12.5%)

 上図【2020年度 女性役員比率の分布】では、”15%以上~20%未満”階級区分に中央値が属している。中央値の比率15.4%は、女性役員を登用している会社39社の20番目(中央)に位置する会社<日本インシュレーション(株)>の女性役員比率で、具体的には役員総数13名、そのうち女性2名での役員構成になる。(2÷13=15.4%)

 さらに”15%以上~20%未満”階級区分に平均値の比率17.4%も属している。

 最大値の比率33.3%は、監査役会設置会社のフォースタートアップス(株)(役員総数9名、うち3名の女性役員、3÷9=33.3%)及び監査等委員会設置会社のRetty(株)(役員総数6名、うち2名の女性役員、2÷6=33.3%)の2社となる。