IPOの意味は? いつごろから頻繁に使われ始めたのか?
〇人口に膾炙してきたのは、マザーズ市場が東京証券取引所に開設される少し前の頃からかもしれない。
IPOは「Initial Public Offering」の略。”初めて株式を公に販売する”という意味。
IPOという言葉が使われる以前は専ら「株式公開」「株式上場」という用語が使われていた。
ただしその当時は証券取引所市場での売買と店頭登録での売買があったため、「株式上場」は”証券取引所上場”を意味し、「株式公開」は”証券取引所上場”と”店頭登録”の両方を含むものとして使い分けていた。
IPOという用語が頻繁に使われるようになったのはマザーズ市場が開設される1999年11月の少し前、1998年前後の頃のように筆者は記憶しているが実際のところどうであろう。
「株式取引所開設140周年」日本取引所グループの記事を基に下記を記述。
・1999年11月11日、東京証券取引所は成長性の見込まれるベンチャー企業に資金調達の場を提供するため「東証マザーズ」を開設。
・2001年、東京証券取引所、大阪証券取引所が株式会社に組織変更。
・2004年4月1日、大阪証券取引所株式を「ヘラクレス」に上場。
・同年12月13日、店頭売買有価証券市場を運営していた(株)ジャスダックが証券取引所免許を取得し、ジャスダック証券取引所に商号変更。