(21)2019年度の証券会社のIPO社数(引受社数)はどうだったか?

コラム

2019年度の証券会社のIPO社数(引受社数)を見てみよう。

〇2019年度証券会社のIPO幹事引受社数は、(株)SBI証券が第1位で82社(幹事社数カバー率95.3%)。

2019年度証券会社のIPO幹事引受社数の上位12社は次のようであった。

IPOは主幹事証券の引受株式数シェアが大変高く、サブ幹事証券のシェアはかなり低い。そのため主幹事証券会社の引受株式数、引受金額が重要な意味を持つと思う。この表は2019年度のIPO幹事社数カバー率30%超の証券会社が12社であったことを示している。

幹事引受社数、幹事社数カバー率は次の算式により算出した。幹事引受社数=主幹事引受社数+サブ幹事引受社数。幹事社数カバー率=幹事引受社数÷86社。※86社は2019年度のIPO社数。

第1位の(株)SBI証券は主幹事6社、サブ幹事76社の計82社の引受で、幹事社数カバー率95.3%。

第2位の岡三証券(株)はサブ幹事70社の引受で計70社、幹事社数カバー率81.4%。

第3位のSMBC日興証券(株)は主幹事20社、サブ幹事41社の計61社で、幹事社数カバー率70.9%。

第4位のみずほ証券(株)は主幹事12社、サブ幹事42社の計54社で、幹事社数カバー率62.8%。

第5位の大和証券(株)は主幹事19社、サブ幹事24社の計43社で、幹事社数カバー率50%。

第6位以下の主幹事引受実績のあった証券会社と主幹事引受社数(社数)は次のとおり。野村證券(株)(17)、いちよし証券(株)(1)、東海東京証券(株)(4)、三菱UFJM証券(株)(4)